シンスプリントでお悩みの方へ
こんにちは!敦賀市のみしま整骨院、院長の宮本です!
本日はスポーツ選手に発生しやすいシンスプリントについてご説明したいと思います。
当院にも陸上選手や卓球選手、サッカー選手など様々な競技アスリートの方が、シンスプリントで来院されます。
今回はシンスプリントについて実際の患者さんの例も紹介しながらご説明していきます。
シンスプリントとは?
シンスプリントとは、別名を脛骨過労性骨膜炎、MTSS(Medial Tibial Stress Syndrome) とも呼ばれます。
主にスポーツによるオーバーユーズ(繰り返しの負荷)によって、スネの内側下3分の1のあたりに痛みを生じる疾患です。
陸上やサッカー、バスケットなど走る量が多いスポーツをしているアスリートに起こりやすいです。
ひどい場合、疲労骨折に繋がるケースもあり、早期の治療が必要になります。
シンスプリントの症状
シンスプリントの症状としては、 脛骨(スネ)の内側下3分の1に圧痛(押すと痛い)を認めます。
骨そのものが痛い場合もありますし、筋肉が痛い場合もあります。
また走る距離が長くなると、スネの内側が痛くなってきたり、症状が強い場合ジャンプ動作でも痛みが出る場合もあります。
シンスプリントの原因
シンスプリントの原因としては、走る・跳ぶなどのスネの骨に繰り返しの負荷がかかることが原因ですが、単純に練習量が多い場合もありますし、着地の衝撃をうまく吸収できない人にも起こりやすい印象があります。
また、スネまわりの筋肉や筋膜が偏ったバランスになっていることも、痛みを発生しやすくするため、筋・筋膜のバランスを整えることも必要です。
実際のシンスプリントの患者さん
当院にシンスプリントの症状で来院された患者さんについてご紹介します。
この方は卓球をしている高校2年生の学生さんで、来院の2週間前から両スネの内側が痛いことに気づきました。
我慢してプレーしていましたが、徐々に痛みが増加してくるため、当院へ受診されました。
当院に受診したときの状態
問診で足の状態など確認していくと、両スネの内側に圧痛が認められました。
またランニングやジャンプでも痛みありました。
カラダ全体のバランスをみていくと、股関節や足関節など可動域が狭く、走ったりジャンプでの着地の衝撃吸収がうまくできない状態となっていました。
ランニング動作を確認してもスネが横に倒れ、衝撃がうまく吸収されていない動作も確認できました。
シンスプリントの治療
治療としては、スネまわりの筋肉や筋膜を整える施術に加え、足関節や股関節の可動域を広げる治療も行いました。スポーツは圧痛が軽減するまでは休止してもらいました。
また衝撃吸収がうまくできるように動作の修正も行いました。
圧痛の軽減や走る動きで痛みが出なくなった時点で、徐々にスポーツ復帰していき、現在は痛みなく100%でプレーできています。
さきほども説明しましたが、当院に来院されてすぐのランニング動作ではスネが横に倒れ、衝撃が吸収できていませんでした。
治療後は、スネの傾きも改善し足関節や股関節などカラダ全体で衝撃吸収できるようになりました。
シンスプリントの治療で大事なこと
シンスプリントの治療では、スネまわりの筋肉や筋膜のバランスを整えた上で、足関節や股関節などカラダ全体で衝撃吸収できるかが非常に重要です。ただ休んだだけでは、痛みが引いたとしても復帰したときに再発する可能性が高くなります。
またやみくもに硬い筋肉をマッサージするのも良くありません。
シンスプリントと疲労骨折の鑑別も非常に重要です。
痛みが長引いていたり、片足のジャンプなどでも強い痛みがあるような場合は疲労骨折の可能性もあるので、整形外科や病院での検査が必要な場合もあります。
まとめ
今回はシンスプリントについてご説明しました。
シンスプリントは、症状の出始めは少し無理してでも運動できてしまいます。
しかし徐々に痛みが悪化していったり、最悪疲労骨折にも繋がるケースもあり注意が必要です。
また単に休むだけでは再発しやすく、カラダ全体のバランスを整えることも重要です。
シンスプリントかな?と思ったら、やみくもにマッサージなどせず、近くの整形外科や病院など医療機関を受診することをオススメします。