軟骨が減ると膝や股関節が痛くなる？
こんにちは！敦賀市のみしま整骨院、院長の宮本です！
本日は「歩くときに膝と股関節が痛い」という症状で来院された患者さんについてお話ししたいと思います。（ご本人の了解を得ています）
半年前から膝と股関節の痛みが出現
この方は半年ほど前から、歩くときに右の股関節と膝関節に痛みが出るようになりました。
はじめはすぐに治ると思っていましたが、良くなるどころか日に日に痛みが強くなり、普通に歩くのも辛くなり、階段や車の乗り降りも難しくなってきました。
整形外科へ行くが・・
整形外科でレントゲンを撮ってもらったところ、変形性膝関節症・変形性股関節症と診断され「軟骨がすり減っているのが原因です」と言われ、ヒアルロン酸注射を打ってもらったそうです。しかし、注射を打っても痛みが減らず、知り合いの方に聞いて当院へ来院されました。
初診時の歩行動画がこちらです
痛みで足にうまく荷重できず、横揺れも大きい歩き方になっています。
問診でカラダを細かくみていくと、お尻の筋肉や太ももの筋肉・内ももの筋肉に硬さや動きの悪さがみられ、骨盤が後ろに傾いている状態になっていました。
骨盤は通常少し前に傾いていますが、過剰に後ろに傾いた状態で歩くと、体重がうまく股関節や膝関節にかからず結果的に痛みに繋がってしまいます。
骨盤の位置を修正して足に体重をかけてもらうと、股関節や膝関節の痛みが軽減する反応がありました。
つまり、正しい関節の位置で体重をかけることができれば、症状が改善する可能性があるということです。
そこで、お尻や太もも・内ももの筋肉を緩めるアプローチや上半身のバランスを整えるアプローチをさせていただきました。
また、正しい関節の位置で筋肉が使えるように簡単なトレーニングやストレッチも自宅でしていただきました。
初診から2週間後の歩行動画がこちらです。
初診時より股関節と膝関節の痛みも軽減しスムーズに歩けるようになっています。
まだ日によって若干痛みが出る日もあるため、引き続きサポートさせていただいています。
まとめ
整形外科や病院で「軟骨が減ったことが痛みの原因」と言われた方も多いと思います。
もちろん、軟骨がすり減ったことで歩くときの痛みに繋がるケースもあります。
しかし、今回の方のように軟骨がすり減っていても正しい関節の位置で体重をかけることができれば、膝や股関節の痛みが軽減する場合も非常に多いです。
自己流のストレッチやトレーニングは逆に痛みを強くしてしまう場合がありますので、まずは専門家へ相談することをオススメします。
また今履いている靴のサイズが合っていなかったり、踵が大きくすり減っている、こんな場合も歩くときの痛みを引き起こす原因になっている場合もありますので、一度ご自身でチェックしてみるのも良いかもしれません。
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