姿勢と腰痛について

こんにちは！敦賀市のみしま整骨院 院長の宮本です。

今回は腰痛でご来院いただいた患者様について、初診の状態から腰痛改善までの道のりについてご紹介していきたいと思います。

以前にも片側の腰痛というテーマでブログを書かせていただいていますが、今回は姿勢と腰痛というテーマでご紹介していきます。

 

【初診時の状態】

70代の男性で、以前から右側の腰痛に悩まされていました。

数か月に一度、整形外科で湿布を処方してもらっては、なんとかその場を凌いでいました。

来院の1週間ほど前に、草刈り作業をしてから右側の腰痛が増悪し、強い腰痛が継続するため当院を受診されました。

状態を確認していくと、体を前屈する動作や捻る動作、また車の乗り降り動作などで右側の腰痛の訴えが特にありました。

 

【腰痛の原因】

今回の方の痛みの箇所としては、腰椎と呼ばれる背骨の右側の関節で痛みが出ている状態でした。

また以前から右側ばかり痛みが出るということでしたので、普段の姿勢や体の使い方（クセ）も腰痛の原因として大きいと考えました。

そこで姿勢や歩く動作も併せてみていくと、右肩が下がる姿勢や歩行動作となっていました。

普段の姿勢や歩行で右側へ重心が偏っているため、右側の腰椎へ過度に負荷がかかっていることが予想されました。

 

姿勢が崩れる原因は様々ですが、この方の場合は普段の仕事での作業姿勢の偏りに加えて、体幹機能の低下や股関節機能（柔軟性低下や筋力低下など）が組み合わさって姿勢が崩れていました。そこに草刈り作業で更に腰に負荷がかかり症状が出たと推測されます。

 

【治療】

治療方法としては、まずは患部の除痛を目的として、腰まわりの筋肉や関節へのアプローチを優先して行っていきました。

また患部のアプローチと併行して、肩甲骨まわりや股関節まわりにも姿勢を修正していく目的でアプローチを行っていきました。

 

初回の治療後、痛みは半分ほどに軽減しましたが、前屈動作や車の乗り降りでは腰痛は残存していました。

1週間に1～2回ほどご来院いただき、少し運動ができる状態になったタイミングで体幹機能を改善するエクササイズも追加して、少しずつ筋機能の改善も図っていきました。

 

初診から約2週間後には日常生活での腰痛は無くなり、以前のような右側の腰痛は感じないとのことでした。

姿勢や歩行も確認してみると、完全に左右差が改善した訳ではないですが初診時よりは右肩の下がりも改善がみられました。

カラダのバランスが整ったことで右側の腰椎への過度なストレスが減り、腰痛が改善したと考えられます。

 

【まとめ】

姿勢と腰痛についてご説明させていただきました。

『いつも同じところばかり痛くなる』

そんな方は患部だけでなく、全身の姿勢や歩行などを見ることで改善のヒントが見つかることがあります。

お近くの医療機関や専門家に姿勢や動きのことを相談してみると良いでしょう。